荒木塁がここ数年の間に東京、ニューヨーク、パリなど各地で撮影した代表的な作品の展示
キナリ28号にて取材させていただいた、プロスケーターとして活動する荒木塁は、世界中で常にフィルムカメラを持ち歩き、 風景や人物を切り取っていく行為を繰り返しているフォトグラファーでもある。16歳の時にプロスケートボーダーとしてデビューし、90年代後半からNYCのデッキカンパニ ー”ZOO YORK”に所属するなど、世界中に活動の場を広げている。一方で幼少の頃から写真を撮ることを日課として、プロデビュー後も各地にカメラを持ち歩き、人物や風景を撮影することを日課としてきた。一貫してフィルムカメラを使用していて、何気なく通り過ぎるような美しい瞬間をレンズから取り込み、自宅の暗室で昔ながらの手法を守り丁寧に制作している。
また、同時開催として、Bernd & Hilla Becher の作品展も展示。ベルント・ベッヒャー(1931-2007)とヒラ・ベッヒャー(1934-2015)の夫妻は、ドイツ・デュッセルドルフを拠点として活動。20世紀後半の写真の歴史に大きく影響した2人は、1950年に共同制作を開始して1961年に結婚をしている。展示は1960年から1970年の間に撮影された、建物を題材としたプリント12点を展示。 給水塔やガスタンクなど、工業的なイメージでよく知られている作家が初期に撮影した、特徴のある建物と風景を切り取った写真は、細部まで緊張感を持っている。
Lui Araki Solo Exhibition 『COLOR / SCAPE」
Bernd & Hilla Becher「1960/1970」
協力:GALLERY HAM
会期_2024年9月7日(土) - 9月21日(土)
11:00-18:00 日曜休
場所_ATSUHIKO SUEMATSU GALLERY9-5-12-B1C Akasaka, Minato-ku,Tokyo
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