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木彫の現在形がヤバすぎる件

最近見た展覧会ではずば抜けて面白かったものをご紹介。

「木学 XYLOLOGY 〜起源と起点〜」っていう、総勢15人のイケてる作家による、

オール木彫っていう彫刻作品の展示なんだけど、作品はもちろんヤバいんですが、展示会場がとてもとても素晴らしかったのです。

そこは、近代の日本を代表する彫刻家、平櫛田中(ひらくしでんちゅう:1872~1979)の大正8年に建てられたアトリエ兼ご自宅だった日本家屋で、台東区谷中というこれまた素晴らしすぎるロケーション。そこだけ時間が止まっているかの錯覚に陥ります。



肝心の作品は、僕の大好きなB-BOY彫刻家の小畑多丘を始め、TENGAone、HAROSHIと言ったストリートスタイルから、芸大出身の作家中心のどれもこれも個性的すぎる作品のオンパレード。人口上位2%の知能指数を持つ人しか所属できないメンサの会員だった人の作品は、テーマも作品もおよそ凡人には及びもつかないぶっ飛んだ発想のものだったり、生き物かと見紛う柴犬はいるわ、巨大岩石はあるわ、モノリスはあるわとどれも見応え十分。しかもその全ての作品が、彫刻家の自宅兼アトリエだった空間と台座たる伝統的日本家具によりその存在を際立たせていました。






これらの作品は全て、世界に発信すべきクオリティと内容だと確信したというか、この世界観は日本人にしか出せないものだし、これ見たら世界の人ほんとビビるんじゃないかなぁ。

このブログを書いている時点ではまだ開催中なので、ぜひ谷中まで足を運んで見てはいかがでしょう? 

あなたの知らなかった素晴らしき「木学/XYLOLOGY」の世界が待っていますよ。


「木学 XYLOLOGY 〜起源と起点〜」

開催期間:2018年10月27日~11月11日

会場:旧平櫛田中邸アトリエ(東京都台東区谷中上野桜木2-20-3)

開館時間:13:00~18:00 (会期中無休/入場料無料)




 

Akio Iida(飯田アキオ)

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