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木工作家・盛永省治による個展「After the Hollow」が、
7月18日より東京・神宮前のギャラリー「HENKYO」で開催。
本展では、近年取り組んできた新作シリーズを発表。これまでボウルやベースなどの日用品を制作する中で培ってきた技術を土台に、「内側の空間」というテーマへと視点を広げた、新たな造形作品が並ぶ。制作を続ける中で盛永が見つめるようになったのは、作品そのものではなく、その内側に生まれる空間だった。木を削り、内部を刳り抜く工程は、軽量化という実用的な目的だけでなく、作品の中に新たな世界を立ち上げる行為でもあったという。
今回発表される作品群は、その「見えない空間」を形として可視化する試みでもある。長年続けてきたボウルやベース制作の経験があるからこそ辿り着いた、新しい表現だ。
以下、作家より
「今回の展示に向けて制作を進める中で、これまでより少し大きな作品に取り組み始めました。制作から梱包、発送までを一人で行う私にとって、重量は避けて通れない課題です。そのため作品の内部を刳り抜き、軽量化する必要がありました。穴の空いたスツールも、その発想から生まれています。いくつかの作品で内刳りを繰り返すうちに、深く削り進めた内部の空間に、言葉では説明しきれない魅力を感じるようになりました。内刳りは、作品を軽くするための工程ではなく、作品の内側に空間を生み出す行為でもあったのです。その空間をどのように形として現すことができるのか。その問いから、今回の甕(かめ)のようなシリーズが生まれました。ボウルやベースの制作で繰り返してきた経験があったからこそ、薄く削り上げたこれらの形はごく自然に立ち現れました。これらの作品は、外側を造形したものではないのかもしれません。内側を削り続けた結果、最後に残された輪郭です。」
「After the Hollow」
会期:2026年7月18日(土) - 8月8日 (土)
開催時間 : 12:00 - 19:00
休廊:日曜、月曜、祝日 入場料:無料
会場:HENKYO
東京都渋谷区神宮前5-9-15-B2F
【PROFILE】盛永省治|Shoji Morinaga
大工や家具職人を経験した後、2007年に独立。鹿児島を拠点に活動。様々な樹種を素材に、彫刻と工芸の境界を横断する作品を制作。木が持つ時間や記憶、重さ、湿度、割れや歪みと向き合い、器や椅子などの用途の記憶を残しながら、機能に回収されない曖昧な形態を通して、量塊、空洞、触覚性を探求している。



