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10 分前
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MICROPHONE PAGER


一枚のキャンバスに描かれた、MICROPHONE PAGERのロゴ。NYを拠点として25周年を迎えるブランド〈EXPANSION NY〉の展示にて、音楽の記憶を形づくってきた、
アルバムジャケット、アーティスト写真、ロゴなど、その“作り手”たちに光を当てる作品展ART OF MUSIC "目で聴く、音楽"」も同時に開催された。


1992年に結成されたMICROPHONE PAGER。MURO、TWIGY、P.H.FRON、MaSaO、DJ GOによって始まったこのグループは、1993年の「改正開始」や、1995年の『DON'T TURN OFF YOUR LIGHT』を通して、日本語ラップの黎明期に強烈な存在感を残した。そして今回、TWIGYが改めてそのロゴをキャンバスに描き、展示することになった。30年以上前に生まれたロゴが、今の時代にもう一度、手で描かれる。そこにあるのは、単なる復刻や過去の再現ではないように思う。


MICROPHONE PAGERという名前が生まれた90年代初頭、日本語でラップすること自体が、まだ今ほど当たり前ではなかった。「改正開始」という言葉には、当時の日本語ラップに対する彼ら自身の意志が刻まれていた。1995年に発表された『DON'T TURN OFF YOUR LIGHT』は、現在まで語り継がれる作品となり、その後2009年にはMUROとTWIGYを中心に『王道楽土』を発表。多くのラッパーたちを迎えたその作品は、MICROPHONE PAGERという存在が次の世代へとつながっていることを感じさせた。


音楽だけではない。TWIGYは2009年のインタビューで、Jazzy Sportでの新しい活動とともに「服も始める」と話している。MICROPHONE PAGERから広がっていったものを考えると、音楽、レコード、ファッション、グラフィック、ストリートカルチャーは、もともと別々のものではなかったのかもしれない。


今回キャンバスに描かれたロゴを見ていると、ひとつの名前が持つ時間について考えさせられる。流行が変わっても、時代が変わっても、残っていくものがある。それはロゴの形なのかもしれないし、音楽なのかもしれない。あるいは、その時代に何かを変えようとした人たちの姿勢なのかもしれない。


MICROPHONE PAGER。


30年以上の時間を経て、同じロゴがもう一度、キャンバスの上に現れた。

過去を飾るためではなく、これからも続いていくものとして。

その一枚は、そんなふうにも見える。








Wonderful just the way it is,

always cutting edge,

we are the “paper mic.”​​

(C) KAMIMIC Inc.
​kinarimagazine.com

KiNARI vol.30

特集「マイペース​」

雑誌コード:19162-07 

項数:132ページ 

価格:1100円(税込) 

発行:KAMIMIC Inc.

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