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YUGE FABRIC FARM



 





生地業者の常識を覆す、NEWタイプの“手芸屋"。


古いもの、誰も目にかけていないもの、磨けば光るもの。僕たちが気づきもしないような事柄や物を拾い上げ、世の中に新しい価値観として再定義する。のちに紹介する「Essential Store」が長きに渡って続けてきた美しいストーリーが、この「YUGE FABRIC FARM」にも投影される。アメリカでの買付が基本だった「Essential Store」だが、コロナ期をきっかけに日本の市場を掘り出した矢先に届いた、兵庫県のとある生地業者の廃業の知らせ。そこに大量に眠っていた多くの美しい生地を手にした時、その可能性にひらめく。もともと、何かに焦点を絞り、掘り起こすように集めるのは大の得意。その機を逃さず、集めに集めた日本に眠るデッドストックの美しい生地に、新しい光を当てられないか。生地を集めながらも、独自の管理システムを構築するのに要した歳月は2年。いまでは10万メートルを超える在庫を完璧にコントロールし、様々なブランドへの生地提供や、一般のお客さんへの販売も行っている。





そのラインナップは、古いものでは'70s〜'80s、'90s〜'00sのものもあり、日本のものはもちろん、ヨーロッパからのインポートものも多く揃う。今までの生地を扱う業界ではNGとされてきた常識外の品揃えも魅力で、例えば、残りのメートル数が少ない、いわゆる“見切りもの”も、クオリティが高いものであればストック。少量であっても一点もののプロダクトになったり、貴重なものとして扱うように。さらに、洋服に使う生地だけではなく、ソファや椅子、カーテンなどに使われるインテリア用の生地もあり、それらを同時に見られる貴重な“生地屋”として、密かに注目を集めている。





そんな「YUGE FABRIC FARM」の膨大なデッドストックのラインナップの中から、「UNION」がピックアップしたのは二つの生地。主にジャケットとパンツに使用されたのは、広島県・福山市で1890年代から始まったとされる工場で発掘した“備後絣”のデッドストック。備後絣は、江戸時代から160年もの間、受け継がれてきたもので、日本三大絣のひとつ。繊維の中心が空洞になっているため、冬には暖かい空気が放出されにくく、夏には吸湿性に優れているためサラッとした着用感で楽しめる。また、綿100%ゆえ、着れば着るほどに経年変化で味わいが増し、肌馴染みも良くなっていくのが特徴。古いシャトル織機で織られた温もりのある風合いは、他にはない佇まいを約束してくれる。そして、シャツに使用されたのは、生地の名産地でもある愛知県・一宮市にて1844年より続いてきたメーカー<渡彦毛織>のデッドストック生地。オーダーメイドのスーツに使用される生地で、同社が所有する、古いドイツ製撚糸機とションヘル織機で織られた高級生地“WATAHIKOTEX”をピックアップ。ハリがあり、光沢感のある高級な質感を生かした、独特のムードをまとうシャツに仕上がった。ともに、いまではなかなか見ることのできない貴重なデッドストックの生地を、「UNION」ならではの美しいカジュアルウエアへと昇華したプロダクトに着地。新と旧、日本とアメリカ、さまざまなカルチャーがクロスオーバーした必見のラインナップとなった。







YUGE FABRIC FARM TRUNK SHOW

at UNION TOKYO


2024年8月31日-9月16日

UNION TOKYO(ユニオン・トーキョー)

東京都渋谷区神宮前 2-26-5


YUGE FABRIC FIRM  @yuge_fabric_farm










 

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