私が、ディレクションしてるGOHEMPの商品を手前味噌ながら紹介したいと思う。
日本伝統工芸品など昔の職人さんの作った作品や古民家の内装などを見るたびにその芸術性やその土地、風土にあった物作りにたびたび感動を覚えてしまう。
その中でも、箪笥(タンス)は、昭和初めの頃までは、どこのうちでも目にしてたが、時代と共に珍しい存在となってきた。昔は、結婚時に婚礼箪笥といわれ一式揃えたりしたものだ。現代では住宅環境の変化や、欧州、日本のファストファニチャーとでも言える
家具チェーン店の安価な家具の勢いにのまれ購入することなどあまりなくなってきた。
今回、創業明治20年の伝統工芸品、新潟の加茂桐箪笥の老舗「鈴木石太郎タンス店」との
出会いがあり、たまたまだが、加茂出身の親友と社長さんが幼馴染みということもあり
スムーズにコトが運び大変ラッキーな繋がりのなかで今回のコラボが実現した。
電源、電池不要の高級桐箪笥の最上級のグレードの桐材を使用し、大音量にはならないが、桐で作られている和楽器の琴の響き同様に電気的なものとは別の自然な音響が楽しめる。
スピーカーの両サイドには、和室でよく見かける「らんま」や「障子」の和文様の定番でもある「麻の葉模様」の組子が組み込まれてる。「麻」は、古代から神聖なものとして神事に用いられ、死亡率が高かった赤ちゃんには、元気に育って欲しいという魔除けの意味を
込めて麻の葉模様の産着を着せる風習があった。後継者が少なくなって来た日本伝統工芸の数々。伝統工芸品を作る職人さんの手で今を感じさせるモノを創作する。この様な素晴らしい協業にて、日本の伝統美や物作りには、明確な意味が込められてることをしっかりと認識していきたいものだ。
Joe Hashimoto(橋本 浄)
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