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16 時間前
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Kour Pour「Points of Entry」

ロサンゼルスを拠点とするアーティスト、コア・ポアによる個展「Points of Entry」がKOTARO NUKAGA 六本木にて開催される。オリエント絨毯の構造を絵具で描き起こし、様々な地域の伝統的な文様やモチーフを同じ画面に重ね合わせる〈Poly Painting〉シリーズの新作が発表となる。ポアにとって、文様も、技法も、名前も、どこか一箇所に源泉をもつものではありません。絨毯に巻かれて運ばれ、海流と偏西風に乗り、翻訳を経て往還してきたイメージの経路と、そのつど入れ替わってきた出入口の位置そのものが、画面上に並置される。


1987年イギリス・エクセター生まれのポアは、イランから英国へ渡り絨毯を商った父のもとで育ち、2009年にサファヴィー朝のアルダビール絨毯と出会って以来、絨毯という様式を用いた制作を続けてきた。ポアの活動は早い時期から国際的な注目を集め、米Forbes誌が各分野の30歳未満の30人を選ぶ「30 Under 30」のアート&スタイル部門に、2015年と2017年に選出。東京都庭園美術館、Aga Khan Museum(カナダ)など各国の美術館で作品を発表し、KOTARO NUKAGAでは2024年の二人展「Myth In Motion」以来となる。


絵の具を削り落として下の層を露出させ、失われた図像を補完しながらその継ぎ目を隠さないその手法は、断片と推測によって編まれてきた絨毯の歴史、ひいては歴史記述そのものへの応答となる。ぜひ会場にて。




コア・ポア

「Points of Entry」


会期: 2026年9月26日(土)– 11月7日(土)

開廊時間: 11:30 – 18:00

※日月祝休廊


会場: KOTARO NUKAGA Roppongi

〒106-0032

東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F

TEL:03-6721-1180 1987年 イギリス、エクセター生まれ。アメリカ、ロサンゼルスを拠点に活動。イギリスとイランにルーツをもつアメリカ人アーティストであるコア・ポアは、制作プロセス、メディア、文化的参照の領域を絶え間なく横断しながら、グローバルな美術史と、その形成に内在する諸要素を探究する。精緻な手描きが施されたカンヴァス上には、巨大な木版印刷や建築的な形の色面が組み合わされ、コンセプトの深度と工芸の厳格さを動的に接続する独自の造形言語が形成されている。ポアの実践に通底する原理のひとつは、現代の美術史理解とアイデンティティ観を規定してきた複合的な力学への問いかけである。ペルシャ絨毯や日本の浮世絵といった、地理や時代を横断する視覚言語に取り組むことで、現代は正典とみなされる単線的かつ単純化された美術史の背後に隠れがちな、文化交流のハイブリッドで重層的な物語を可視化しようとポアは試みているのだ。加えて、ポアにとって美術史の探究は、アイデンティティと密接に結びついている。ポアは、アイデンティティを、固定的な範疇によって規定される静的かつ単一の状態ではなく、時間とともに生成し変形し続ける、複雑で流動的かつ曖昧な観念として理解すべきだと主張する。ポアの制作は自身の生と強く結びついており、作品の多くは個人的な体験から生まれる。イングランドで生まれ育ちながら、彼はしばしば「どこの出身か」と問われてきた。その問いこそが、ポアが世界を探求する原動力である。近年はAga Khan Museum(トロント / カナダ)、Gallery 1957(ロンドン / イギリス)、Kavi Gupta Gallery(シカゴ / アメリカ)で展示を開催。作品はオレンジ・カウンティ美術館(カリフォルニア / アメリカ)に収蔵されている。 



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KiNARI vol.30

特集「マイペース​」

雑誌コード:19162-07 

項数:132ページ 

価格:1100円(税込) 

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