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普通の古着好き。



東京で普通の人と出会うことは稀だ。出会ったときには我に帰って開眼したような感覚になることだってある。古着を好きになった理由は、東京ブランドを中心に類似品のようなものを低価格で買うことができたから。はじめはそんな感覚で高円寺へ行っていたし、低価格で買わないと、他に欲しいものが買えない、東京で遊ぶ上で当時は仕方のない選択だった。今は、もう少し洋服にお金を使えるので、当時買えなかったものなど、新品を買うより安いし、人と被ることも無いので、サイズが合えばついつい買ってしまう。1万円オーバーの古着は当時買えないので見ようともしなかった。今は見方が全く違うから、古着屋さんへ行くのが楽しい年齢になってきたように思う。古着が好きだから、古着を"知ってる"人が作るものは、安心から期待へと勝手に思ってしまう。昔のものは今のものより費やす時間も多く、前衛的なデザインが勢揃いしている。だから、超ヴィンテージの知識よりも古着を"知ってる"人が作るものに興味がある。"知ってる"ということは新しいものを作りだすスペックになるはず。ただ派手な格好をしたかったり、ボロボロの格好をしてみたり、コレクターとなったり、そのどれでもないファッションの一部としての古着好き、それが普通だと思う。



2018.10.16 N.HOOLYWOO

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Taishi Hikone(彦根泰志)

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