5月30日発売となりました最新号はご覧になられましたか？前号に引き続き東京に特化した特集となっています。巻頭では村上淳さんディレクションの元、スタイリストに大先輩の北村道子さんという強力なサポートからできた俳優の池松壮亮さんと奈緒さんのページからスタートしています。少し上の先輩が多かったのですが、村上淳さんは僕らの唯一無二のストリートヒーローであり、その淳さんを監督、そして易々と超えることのできない北村道子さんの両名によって、まだ寒かった3月に新宿のスタジオ＆周辺にてロケをしました。そこから風に乗るかのように自分で思いついたままに取材をして、スタイルを具現化していきました。気づくとファッションに特化した号となりました。
そして、そのまま個人的にも好きな古着も特集しようと思い、最近では余り他誌でも見かけない高円寺特集としました。10代から働いたり遊んだりしていた街で、ここ10年は年に2-3度訪れるペースになっていましたが、今回取材をするにあたって数日間かけて散策していたら、相変わらず面白い街だなと肌で感じました。そして、文句を言いながら皆んな何だかんだで高円寺という街が好きなんだと。そのパワーの集合体がカルチャーを生んできたのかもしれないと思いました。本誌にも書きましたが、古着の流行からファッションの流行が生まれているのは間違いないと思います。またヨーロッパやアメリカなどの古着屋も回りましたが、おそらく世界一面白くてテンションのあがる古着屋が集まっている場所なのだと。今回の取材では紹介しきれなかったセンスの良い古着屋さんも多くありますし、レディース専門の古着屋のパワーも感じました。
ファッションブランドの中でもハイファッションから、ストリートやアウトドアなど多くのジャンルがあり、それ以外でも安くてオンリーワンな古着という選択肢もあるファッション大国になっています。自分の視点を大切にしてバランスのとれたシンプルで無駄のないスタイルを確立していけると良いなと思います。
次号は無駄を省く本誌のテーマでもある「ヨンブンノイチ エコロジー」を取り入れ、九州に足を伸ばしてみたいと思っています。
@SUWA
Taishi Hikone（彦根泰志）