水谷太郎の最新作写真集「Lethe」はアメリカ・オレゴンが舞台



写真家 水谷太郎が2019年、真冬のアメリカ・オレゴンで撮影したシリーズです。普段は冬でも雪が降らず、一年中枯れた大地が延々と続くセントラル・オレゴンに大寒波が訪れた。いつもはベージュ一色の場所が、一面にわたり純白の雪に覆われた大地とグレーの空の世界へと一変した。車が街から郊外、そして山を抜けて大地への情景が移り変わる中を走り続ける助手席の車窓から無意識に見た風景の記憶を、膨大に記録した作品です。これらは作家自身が意図した風景写真ではなく、無作為に写し出された風景が織り混ざっていく写真群。

本作のタイトルである「レーテ」とは、ギリシア神話で「記憶をつかさどる川」、古代ギリシア語で「忘却」を意味する。写真作品をもとに序文を綴ったのは、アーティストのマヒトゥ・ザ・ピーポー。「残したい一瞬ではなく、残さなければいけない一瞬でもない。

ただ、記録しなければなかったことにされる記憶」。彼の言葉に示されるように、自然の刹那と事象を記録した本作には、誰もが記憶したことのある車窓からの何気ない風景だが、水谷自身が今思う写真に対する考察と視点が潜んでいる。


水谷太郎 1975年東京都生まれ。写真家。 東京工芸大学芸術学部写真学科卒業後、自身の写真家活動を開始。 ファッション誌をはじめコマーシャルフォトやアーティストのポートレイトなどを中心に活躍。 2013年、4人のファッションフォトグラファーによる合同写真展「流行写真」に参加。 同年11月にはGallery 916にて個展「New Journal」を開催。 2016年、Art Photo Tokyo edition zeroにてTCK主催のコンタクトプリント展「Contact Prints」に出展参加。 2017年、BOOKMARCにて写真集の出版記念として写真展「Chaos / Balance」を開催。 2019年、原宿GYRE GALLERYにて3人の写真家の共作展「LOOKIN THROUGH THE WINDOW」に参加。 作品集に『Here Comes The Blues』(2012),『STILL SCAPE』(2015), 『Chaos/Balance Taro Mizutani UNDERCOVER』(2017)。



写真集タイトル:Lethe Taro Mizutani

刊行日:2019年9月7日

(9/7~BOOKMARC、9/11~伊勢丹新宿店にて先行発売。他、9/18より発売)

展開:BOOKMARC、伊勢丹新宿店、アートブック取り扱い書店 他にて販売予定。

仕様・体裁:無線綴じ128ページ(4色)+表紙+別紙

判型:W215 × H304 mm

序文:マヒトゥ・ザ・ピーポー

序文対訳:野村訓市

ブックデザイン:清田 優

編集・制作:鍵山 寛

版元:keys support:THE NORTH FACE×HYKE

発行部数:500部 価格:¥4,500(税別)



BOOKMARC写真展概要

展示タイトル:Lethe Taro Mizutani

会場:BOOKMARC 東京都渋谷区神宮前4-26-14 tel 03-5412-0351

会期:2019年9月7日(土)~9月16日(月)11:00~19:00(会期中無休)

※9月6日(金)19:00~21:00 オープニングレセプション(一般入場可)。

展示作品点数:額装プリント 約60点

作品販売について:すべて額付きオリジナルプリント

制作:鍵山 寛 support:THE NORTH FACE×HYKE


(C) KAMIMIC Inc.
  • Instagram - Black Circle